整理室からこんにちは(八反遺跡)

八反遺跡で見つかった一括出土銭調査の続報です。

X線CTデータを解析するソフトを使用して、古銭1枚1枚の断層画像を撮影する作業が終了しました。
撮影が終了したことで、全部で7,987枚の古銭が納められていることが分かりました。

古銭を綴った単位である緡(さし)の数は、全部で80本と前回の投稿でお知らせしましたが、それぞれの緡毎の古銭の枚数も判明しています。80本の緡のうち、69本が100枚ちょうどであることがわかりました。
残りは98~102枚の緡が8本、96枚が1本、94枚が1本、93枚が1本です。
ほとんどの緡が100枚を意識しているようです。

撮影した画像は、向きや色調等を調整して、文字を読みやすくしていきます。
調整が終了した50枚が下の写真です。様々な種類の古銭が含まれていることが分かります。

今後は残りの断層画像の調整作業を行ない、その後いよいよ古銭の銭銘判読作業に取り掛かっていきます。


八幡西遺跡(12月12日~12月16日)


発掘区に分布する土層の重なりや広がりを把握するため、複数の地点で観察用の試掘坑(トレンチ)を掘りました。写真のトレンチでは、黒い有機物層の中に立ち木がそのまま残り、上の方は腐って痕跡化しています。地層の年代を調べる有力な試料になりそうです。


発掘作業も今週で全て終了し、撤収に向けて機材の梱包を行いました。7か月に及ぶ調査でしたが、道具の多さがそれを物語っています。


最後まで身を粉にして働いてくださった作業員の皆さん、本当にありがとうございました。おつかれさまでした。


八幡西遺跡(12月5日~12月9日)

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井戸底の枠の中から奈良時代の土器が出土しました。八幡西遺跡では同時代の住居は見つかっていなく、なぜか井戸だけが孤立してあります。不思議なものです。

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A区の調査もいよいよ最終局面を迎え、全景写真を撮影しました。残すところあと1週間、若干の掘り残しを完掘し、遺跡の持つ情報を全て拾い切りたいと思います。


八幡西遺跡(11月28日~12月2日)

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土坑を半截したところ、集積した木製品が出土しました。穴を埋め戻す過程で廃棄されたようです。断面には赤い漆製品も確認できます。

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こちらは弓なりに曲がった底板が設置された土坑です。両脇の杭と合わせ、水車の回転を支持する構造と考えています。

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底板の先端には、水を通す木樋でしょうか、箱形の装置が取り付いていました。


八幡西遺跡(11月21日~11月25日)

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写真では分かりにくいのですが、桶の底に藍色の染料がびっしり付着しています。藍染に用いられた染桶でしょうか。

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その傍らには畑遺構(平行する畝間溝)があります。藍を栽培した畑でしょうか。埋土を自然科学分析し、作物を同定したいと思います。

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23日(水・祝)には今季2度目の現地説明会を開催し、調査成果を公開しました。小雪がちらつく寒空の下、52名のお客様に観ていただきました。


八幡西遺跡(11月14日~11月18日)

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先週お伝えした竪穴建物を床面まで掘り下げました。床面は写真の中央から右寄りが貼床で、それ以外は地山をそのまま床としています。

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小穴の底面で木製の平鍬(身)が出土しました。柄孔もしっかり確認できます。

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年末調整の時期を迎え、作業員の皆さんに手続の説明をしました。残された時間は僅か、調査もいよいよ終盤です。


馳上遺跡第8次(11月7日~11月11日)

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最終週は雨と雪に苦しめられました。初雪が観測された9日にも、吹雪の中遺構の記録作業を行いました。

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竪穴建物跡の床面から出土した遺物を回収しています。遺構の年代を知るための貴重な資料です。

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3.4区の全景写真を撮影し、調査を終了しました。関係各所の皆様、近隣の住民の方々、ご協力ありがとうございました。また、現場作業員の皆さんには大変お世話になりました。お疲れ様でした。


八幡西遺跡(10月31日~11月4日)

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A区の調査は中盤に入りました。
遺構の掘り下げは順調に進んでいます。

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土層の断面を観察する壁面は、できる限り平らに整形し、堆積構造が明瞭に見えるようにします。

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実測図の作成も測量機器3台をフル稼働し、急ピッチで進めています。
遺構に精通した発掘担当者が作図します。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research