体験学習:山形聾学校(5月17日)

山形聾学校の児童2名と教員の方がセンターの見学にいらっしゃいました。
はじめて直にみる土器や土偶にびっくり!

火起こしや凹み石をつかったクルミ割り、縄文クッキーづくりの体験をしました。
この日は湿度が高かったので、なかなか火が起きず四苦八苦しました。

おしまいに、センター調査員に縄文時代のことについて、いろいろ質問をしました。
教科書では学べないことについて、知ることができました。


整理室からこんにちは 速報会直前特集3(八幡一遺跡第2次)

八幡一遺跡第2次(川西町)では、平成26年度の第1次調査区に隣接する地点で調査をおこないました。
◆今年度の調査の様子はこちらからどうぞ◆


第2次調査区の空撮写真です。狭い範囲でしたが、井戸が多数見つかりました。ただし水が湧くものは少なく、本当に井戸だったのかどうか検討しなければなりません。


第2次調査で見つかった井戸です。深さは3mで、掘り上げるのがとても大変でした。図面を作成するのも大変なので、デジタルカメラで撮影した写真を使って3Dモデルを作成しました(写真右)。専用のソフトが必要ですが、今後普及していく技術だろうと思います。


第1次調査(平成26年度)で見つかった須恵器小型壺の底部破片です。底部に『佛法爲』と刻まれています。9世紀前半頃の土器であり、近くに仏教に関する施設があったことをうかがわせる出土品です。


整理室からこんにちは 速報会直前特集2(山形城三の丸跡第20次)

国道112号の拡幅工事に伴う山形城三の丸跡の発掘調査は、大手町から城北町にかけての東西に長い範囲を平成23年度から毎年実施してきました。
◆今年度の調査の様子はこちらからどうぞ◆


各調査区からは陶磁器を中心に多くの遺物が出土しており、現在は磁器の接合作業を進めています。


接合作業を終えた瀬戸美濃の陶器の一部です。奥は17世紀の天目茶碗と小型天目、18世紀の腰錆碗、手前は16世紀末の折縁皿です。


肥前の陶磁器も多く出土しました。奥は16世紀の青磁碗、16世紀末~17世紀初の皿、17世紀後半~18世紀初の刷毛目碗、手前は17世紀半~18世紀の染付です。
陶磁器類はおおむね16世紀末~20世紀初までの様々な産地や種類のものが大量に出土しました。整理作業を進めていくことで、当時の習俗や流通など暮らしの一端が見えてきました。


整理室からこんにちは 速報会直前特集1(野田遺跡・下中瀬遺跡)

「山形県発掘調査速報会2017」の開催がいよいよ今週末に迫ってきました。当センターからも今年度に発掘調査した遺跡の発表があります。そこで、今週はそれらの遺跡の整理作業の様子をご紹介したいと思います。

野田遺跡・下中瀬遺跡(遊佐町)では塩づくりに使われた土器や、斎串(いぐし)と呼ばれる木製の道具が多く見つかりました。
◆今年度の調査の様子はこちらからどうぞ◆


下中瀬遺跡では製塩土器の接合作業をおこなっています。製塩土器は海水を煮詰めて塩をつくるために使われた土器です。熱を受けているためもろく、バラバラの状態で出土するので、接合する面を探すのも大変です。


接合するものはチャコペンシルで印をつけたり、洗濯ばさみで仮どめをします。全体の形が見えてきたら、径などを計りながら接着剤でくっつけていきます。


こちらは野田遺跡で出土した斎串(いぐし)です。土坑の中からまとまって出土しました。斎串は古代のお祭りの道具で、頭部を山形に加工したり先端部を尖らせたりしています。

 

 


お知らせ:「山形県発掘調査速報会2017」について(3月11日)

平成30年3月11日(日)に「山形県発掘調査速報会2017」が開催されます。
県内各地の最新の調査成果の発表のほか、出土遺物の展示・解説もございます(報告遺跡の詳細は下記をご覧ください)。皆様のご来場をお待ちしております。
※入場無料。申込みは不要です。


チラシ(PDF)

日時:平成30年3月11日(日) 13:00~16:20(開場12:00)
会場遊学館 2階ホール(山形市緑町1-2-36)[地図
※県営駐車場の割引があります(入館時と退館時に1階総合案内受付に駐車券を提示してください)。

主催:山形県教育委員会
共催:山形市教育委員会・米沢市教育委員会・公益財団法人山形県埋蔵文化財センター

問い合わせ先(主催)
 山形県教育庁 文化財・生涯学習課
(文化財振興担当)
〒990-8570 山形市松波二丁目8-1
TEL:023-630-2879・2880


お知らせ:埋蔵文化財センター『考古学講座』を開講します

平成29年度『考古学講座』として、2種類の講座を開講します。「センター談話会」は、センター職員による個人研究の発表会・勉強会です。また、「特別講演会」は、センターの職員研修として実施するものですが、一般の方の聴講も大歓迎です。

聴講は無料で事前申し込みも必要ありませんので、お気軽にお越しください。

『考古学講座』チラシ(PDF)

センター談話会
第1回:3月1日(木)18:00~19:00
テーマ『墨書土器から見た山形県の古代氏名』(植松暁彦)
第2回:3月8日(木)18:00~19:00
テーマ『漆の考古学はじめの一歩 ~漆から何がわかるのか~』(木村恵理)

特別講演会
日時:2月20日(火)9:50~11:55
演題:『中国鄴城における仏教考古学上の重要発見と研究』
講師:東北学院大学大学院客員教授 何 利群 氏
解説:東北学院大学教授 佐川正敏 氏

場所:(公財)山形県埋蔵文化財センター 1階 多目的ホール
(正面玄関より入ってすぐ右手の部屋になります。)

その他:特別講演会は、講演開始後や満席の場合は入場をお断りすることがあります。お早めにお越しください。

 

 

 


サンライズ機工様のご協賛に対し、感謝状を贈呈しました


当財団の研究紀要刊行事業等について、多額のご協賛をいただいた酒田市の株式会社サンライズ機工 代表取締役 青山豊様に対し、去る12月12日、県庁において瀬渉理事長から感謝状を贈呈しました。


青山様からは、文化財の保存・活用への温かな思いが伝わるお話があり、瀬理事長からは、有効に活用させていただきますという旨の発言がありました。サンライズ機工様、誠にありがとうございました。

 


生涯学習講座:霞城学園高校(11月30日)


霞城学園高校の生涯学習講座受講生の皆さんがセンターにいらっしゃいました。


石器作りの実演見学のほか、土器の接合や拓本などの整理作業を体験していただきました。


八反遺跡で出土した一括出土銭の実物と、X線CTデータをもとにした3D画像の見学も行いました。3D画像では、銭の曲物への納め方や枚数、銭名など、外観からはわからない情報を見ることができます。

 


野田遺跡・下中瀬遺跡(11月27日~11月29日)


今週は天候にも恵まれ、井戸枠の隅柱や横木などを取り上げました。約1,000年前のものですが、取り上げてもしっかり形を保持していました。


井戸枠材の取り上げと共に、重機により調査区の埋戻し作業も行いました。最終週の鳥海山は中腹までもう真っ白です。


調査最終日に、最後に取り上げた大型の井戸枠材や発掘器材などをトラックに積んで調査が終わりました。半年間、炎天下の日も雨、雪の日も働いてくださった地元作業員の皆さん、ありがとうございました。


同じく調査最終日には、事業主体の国土交通省酒田河川国道事務所の担当者の方に埋戻し状況を見ていただき、現地引き渡しも行いました。今後は、上山市のセンターに戻り、出土品の洗浄や注記、復元、図面作成をして、両遺跡の実態をより明らかにしていきたいと思います。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research