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「やまがた文化再発見 ~世界遺産を目指して~」展 開催中

県教育庁やまがた振興課世界遺産推進室主催、当センター共催で「やまがた文化再発見 ~世界遺産を目指して~」展を実施しております。

  1. 日時 平成19年5月28日(月) ~ 平成19年6月29日(金)
  2. 場所 山形県庁1階 県民ロビー
  3. 内容 「生石2遺跡」「向河原遺跡」「梅野木前1遺跡」「服部遺跡・藤治屋敷遺跡」「上高田遺跡」からの出土品。
  • 山形県の米作りの歴史を明かす貴重な資料を展示。

県庁展示

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上の寺遺跡(6月4日~6月8日)

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重機で掘り下げる前に、現在の地形を測量して記録に残します。

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遺構や遺物が出てくる深さを調べるために、人力で掘り下げ、トレンチ調査を実施しました。
斜面の部分の表土を掘り下げると、地山のすぐ上から江戸時代後半頃の磁器が出土しました。
現在の段々の地形は、最終的には江戸時代以降に作られたようです。

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トレンチから出土した遺物です。
蓮の花の模様の青磁碗(左上)、渦巻き模様の青白磁梅瓶めいぴん (右)などが出土しています。
鎌倉時代(13〜14世紀)、中国で焼かれたものです。


天王遺跡第2次(6月4日~6月8日)

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重機の表土除去の最中に桶が2つ並んで出土しました。遺構面より高いところで確認されたことや、桶の状態から他の遺構よりは新しいものと思われますが、桶の中に何が入っているか楽しみです。

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天王遺跡は砂質土で比較的水はけは良いのですが、それでも雨や湧水で調査区内に水が溜まることも多く調査の妨げとなります。そのためみんなで知恵を出し合いそれを解消できるよう工夫しています。この写真はそのひとつで砂がたまりやすい排水溝に手製の木樋を設置しました。

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今週石器が出土しました。削器(さっき)と思われます。面整理の際に出土したもので、残念ながら遺構からの出土したものではありません。長さは約9.5cmです。

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天王遺跡は幹線道路に近いのですが、周辺にはいろいろな動物が住んでおり、キジも時々姿を見せます。この写真には雄しか写っていませんが、この時はつがいで仲良く散歩(?)をしていました。雄キジは胸の辺りの赤色が大変色鮮やかできれいです。


上大作裏遺跡第2次(6月4日~6月8日)

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今週は雨の日が多く、その度に排水をして汚れた地面を再度削り直します。

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見つかった遺構の掘り下げ状況です。左側の溝跡からは平安時代の土器が出土していますが、全体では縄文時代の遺構が多いようです。

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これは、長さ4mほどの長方形をした竪穴住居跡です。出土した土器片から、今から約6500年前の縄文時代早期末の家と考えられます。


天矢場遺跡(6月4日~6月8日)

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B区の中央で検出された2間×2間の総柱建物跡です。

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B区の東側で検出された陥穴と思われる土坑です。同様の土坑が4つから5つ程、一定間隔をあけて直線状に並んでいます。

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掘立柱の位置関係を図化しているところです。

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今週半ばから、A区の遺構の掘り下げを開始しました。雨が降った後ということもあり、掘り進めるにつれて底から水が湧き出してきます。作業員さんも苦戦しています。


堤屋敷遺跡第2次(6月4日~6月8日)

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今週で1区の遺構の掘り下げも完了し、ラジコンヘリで空中撮影を行いました。

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1区北の遺構を完全に掘り上げた様子です。写真手前の遺構から下駄が出土しました。

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下駄(RW1)が出土した遺構の平面図を作成している様子です。

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図面の作成も終わり、下駄(RW1)を取り上げました。写真は下駄の裏側です。くぼんでいるに所に刃をはめ込む下駄のようです。