秘宝No.1
遺物名 人面付土器 じんめんつきどき
出土遺跡 宮の前遺跡(村山市) 平成4年度 第2次調査 
博士
人面付注口土器

 宮の前遺跡は、山形県のほぼ中央、村山市にあります。
 発掘調査により縄文時代後期末から晩期末までの遺物が多く出土しました。
 本資料は、縄文時代後期末頃の土器捨て場から出土したもので、発掘当時は鮮やかな赤色が残っていました。
 体部が失われて出土しましたが、残っている頸部に、人の顔が作り出されています。この下に、注口を持つ丸い体部が続くものと考えられます。器高は不明ですが、左右の幅は約20cmあります。
 宮の前遺跡では、注口土器が多く出土していますが、人面を表現したものはこれのみです。 類例が少なく、用途も明らかではありませんが、縄文時代人の精神文化を探る上で、貴重な資料といえます。

秘宝No.2
遺物名 縄文土器製作実験 じょうもんどきせいさくじっけん
出土遺跡 当センター駐車場(上山市) 平成14年度 5月17日 
博士 
考古学的な資料検証を目的とした土器の製作実験を行いました。縄文時代の方式と弥生時代との比較を行い、実験は大成功のうちに終了しました。 

秘宝No.3
遺物名 石鏃(平基有茎式) せきぞく
出土遺跡 かっぱ遺跡(最上町) 平成12年度調査 
博士 
遺跡からは多数の石鏃が出土しました。材料は頁岩・黒曜石・玉髄・鉄石英などです。大きさは1.5〜3cmほどです。

秘宝No.4
遺物名 注口土器 ちゅうこうどき
出土遺跡 空沢遺跡(長井市) 平成15年度調査 
博士
縄文時代中期末から後期初頭(約4,000年前)の文様と器形が特徴の土器です。注ぎ口はほぼ直立しています。文様部分にはベンガラが塗られ、鮮やかな赤色を呈しています。

秘宝No.4
名称 縄文時代中期末の竪穴住居跡
出土遺跡 小反遺跡(鮭川村) 平成16年度調査 
博士
縄文時代中期末(約4,000年前)の複式炉を持つ竪穴住居跡です。直径は約9mあり、この時期の円形の竪穴住居跡では県内最大のものです。柱は8本ありました。他の住居跡と比べ複式炉も柱穴もすべてが大ぶりに作られています。

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