六角壇遺跡(11月第2週)
 周溝SH257の土は大変粘度が高く硬い土で、移植べらでは掘れない状態です。そのため小さめのスコップを使って掘らなければなりません。一輪車に盛られた土を見てわかるとおり、なかなか形が崩れないぐらい硬い粘土です。

 泥の中に埋もれて分かりづらいですが、周溝SH257の底から4世紀前半と思われる土器の一部が出土しました。周溝の底はやはりどろどろで、数分もすると水が湧き、あっというまに土器の姿が見えなくなります。このときにも、写真に写らない部分で水を汲みながらの撮影でした。

 11月に入ると、盆地である南陽市は霧に包まれます。これを撮影したのは午前11時頃、この日霧が晴れたのは11時30分頃でした。日々日照時間も短くなり、写真撮影ができるのは実質2時間30分ぐらいです。

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