高瀬山1期の縄文土器って
どんな模様をしているの?
縄目の模様

 縄文土器の縄目は、写真左側の様な、繊維質の物を撚って作った短い縄(原体と呼んでいます)を、土器の表面に転がして付けられたものです。原体の形(撚り方や撚りの向き、結び目等など)によって、縄目の出方が違ってきます。
 
 高瀬山1期の場合、「単節」と呼ばれるシンプルな縄文が多く、殆どが横の方向に転がして付けられていました。
文様の様々な形

 縦・横・斜めの線はもちろん、渦巻き・丸・三角・四角(または菱形)・山形・波状・弧状・半円・・・など、様々な形を組み合わせて、文様が描かれています。
 
 右の土器は何種類の「形」が使われているかな? よーく観察して見て下さいね。
粘土と工具で文様をつける

 文様の付け方は様々ありますが、ここの土器に特徴的なのが、粘土紐を細長くのばして土器の表面に貼り付け、細い竹で作った工具(一番上の写真の右下)などで、細かく節の様な刻みを入れる手法です。これには粘土紐を剥がれにくくするという実用的な意味合いもあるようです。粘土を貼らないままで、同じように刻みを入れていく場合もあります。
 
 左の土器は、それらの方法を駆使して、美しい文様を描き出しています。
           
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