高擶南遺跡 (8月第2週)

竪穴住居跡を精査しています。細長い土坑が住居跡を切っています。

住居の廃絶後の状況です。焼失家屋で床面に遺物や炭が検出されました。床面に火を受けて赤変している部分があり、地床炉と思われます。

床面から出土した土製の紡錘車です。縄目がついています。

攪乱の土を取り除くと竪穴住居跡が現れます。住居跡の一部は調査区外になります。

上写真の住居跡です。焼失家屋で、床面は炭で覆われています、遺物は完形に近いもの数点と他は破片の出土です。

この竪穴住居跡も中心部を攪乱により壊されています。一部が調査区外になります。かろうじて、床面が壊されずに残っています。

上の竪穴住居跡です。床面には炭が多く、遺物は破片が散在している程度です。また、火を受けて赤く硬化している部分がみられます。床面の土坑にも炭が入っており、何らかの施設として使われていたものと考えられます。

溝跡です。土器が集中して出土しています。

溝跡を上より見たところです。甕・壺・鉢・高坏・器台等の器種が揃って出土しています。

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