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2006年10月03日

上野遺跡第2次(9月25日~9月29日)


9月半ばの雨の影響を受けて、予定より3日程遅くなりましたが、上野遺跡第2次調査が終了しました。昨年に引き続いての調査でしたが、遺跡の広がりが確認できたことは、大きな成果でした。


調査区の引渡しに備えて、最後の見回りをしていたところ、風倒木痕と考えられる遺構から、縄文土器片を発見しました。掘り下げてみると、縄文土器の口縁部や底部が、ある程度固まって検出されました。


縄文土器片のアップです。出土遺物が少なかっただけに、上野遺跡(第2次)の性格を探る際に、大きな手がかりとなりそうです。

2006年09月28日

上野遺跡第2次(9月19日~9月22日)


7a区西部には、縄文時代の風倒木痕があります。その周辺から、縄文土器片が何点か検出されています。


左前方のやや黒ずんだ部分は、縄文時代の風倒木痕と思われます。左後方には、中世の建物址が確認されています。


7a区の東端(現在の住宅地に隣接する部分)は、水気を多く含む砂地の地盤になっています。昨年の一時調査で検出された柱材が、ここでも3点ほど検出されています。


3週間の2期調査も終盤を迎えました。今回の調査は、果樹園地帯を横切る約6m幅の調査区において実施されました。南陽市上野地区の遺跡の広がりが、おおよそつかめてきました。

2006年09月25日

上野遺跡第2次(9月11日~9月15日)


雨続きでコンディションが悪いため、ブルーシートを極力かけたまま狭い範囲で精査を行っています。


7c区は、昨年の一次調査における3区に接する地点ですが、昨年の調査時と同様、縄文時代の遺構が点在しています。この柱穴からは、底部壁面から縄文土器片が検出されました。


7a区は、中央の微高地部分に遺構が集中しています。中世の柱穴群に混じって、縄文時代の遺構も散見されます。溝跡または河跡から、縄文土器片が検出されました。

2006年09月14日

上野遺跡第2次(9月4日~9月8日)


今回の調査区は、ぶどう園だったところです。ぶどうの収穫を待って、第二期調査の開始です。


約6メートル幅の細長い調査区の表土を重機で除去していきます。


この区画からは、水道管敷設による撹乱が見られる以外、特別な遺構は検出されませんでした。

2006年06月21日

上野遺跡第2次(6月12日~6月16日)


遺跡の完掘状況を写真におさめる際に、調査区全体の土色がきれいに出るよう、面整理を行いました。


調査の結果、遺構・遺物の検出数が希薄であったため、事業関係者を対象にした説明会を実施しました。


ラジコンヘリを使用して、空中から遺跡の全景を撮影してもらいました。

2006年06月15日

上野遺跡第2次(6月5日~6月9日)


暑い中、作業員の皆さん総動員でやや大きめの溝跡の掘り下げを行いました。


調査区の土層の様子を確認するため、基本層序を記録していきます。


作業員の皆さんによって、溝跡の掘り下げがきれいに仕上がりました。断面図を記録した後、完掘作業に入ります。

2006年06月08日

上野遺跡第2次(5月29日~6月2日)


杭材が検出されました。樹種及び年代について、これから理化学的分析を施す予定です。


検出面における遺構の輪郭が不鮮明なために、間隔を狭めてトレンチ掘りを行いました。土がコンクリートのように固く、作業員さんたちは悪戦苦闘しています。


何日間かかけて、やっと断面を確認できるところまでたどり着きました。固いねずみ色の盤の下に、黒い粘土質層が堆積しています。所々、縦にねずみ色の筋が入っている部分が確認できます。

2006年06月01日

上野遺跡第2次(5月22日~5月26日)


今週から遺構の精査を始めました。撹乱が多く、明確に遺構と判断できるものは少ないようです。


掘り方が見つからない柱穴を半裁すると、断面から杭材と思われる木材が検出されました。


井戸跡かと思われた遺構の断面です。予想したよりも浅く、埋め土の断面からも今のところ遺構の性格をさぐる決定的な手がかりは得られていません。

2006年05月25日

上野遺跡第2次(5月15日~5月19日)


川跡らしい黒土の遺構が検出されています。検出された柱穴の数はあまり多くありません。


こちらでも川跡らしい黒土の遺構が検出されています。隅丸方形の遺構は井戸跡でしょうか。これからしっかり精査していきます。

平板測量により、遺構配置図を作成していきます。

2006年05月17日

上野遺跡第2次(5月8日~5月12日)


5月9日に鍬入れ式を開催しました。


表土を除去する前に、試掘トレンチ部分を掘り下げ、地盤の深さを確認しました。


バックホーで表土を除去していきます。遺構や遺物が確認されないかを慎重に確かめながら作業を進めます。

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